リスティング広告の運用者の方はご存知のとおり、Google広告の「スマート自動入札」と呼ばれる様々な自動入札の種類があります。

自動入札の種類(Google広告)

・クリック数の最大化
・目標インプレッション シェア
・目標コンバージョン単価
・目標広告費用対効果
・コンバージョン数の最大化
・目標優位表示シェア

この中のどれかを試したことのある運用者も多いでしょうが、
・キャンペーンごとにどのような使い分ければ良いか
・どのような結果が望めるか
を正確に把握、判断できる方は少ないのではないかと思います。

そこで今回はA-Cのスマート自動入札を使ってみた実際の結果をまとめてみました。
Aクリック数の最大化
Bコンバージョン数の最大化
C目標コンバージョン単価

※追記したコメントはあくまで個人的なものであり、Googleの公式見解ではありません

Google広告の自動入札を試す

Google広告の自動入札機能を試すにあたって、今回のアカウントの前提条件は下記のとおりです。

・商材の特徴として、5月はユーザー需要が少なくCVが獲得されにくく、6月は逆に需要が大きくCVが獲得されやすい
・上記の傾向に合わせて事前に用意された月額広告費も5月は少なく6月は多い
・「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価」にそれぞれ向いているキャンペーンが存在する

A.クリック数の最大化

【適用したキャンペーンの特徴】
・CVがあまり獲得されず、「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価」を適用できない
・ターゲティングを考慮すれば、キャンペーンの目的はCV獲得というよりもクリック流入による認知向けである

5月は「個別のクリック単価」→6/1から「クリック数の最大化」
【結果、考察】

5月は全体予算の都合で停止した期間があった為、費用は5月、6月で同等ではないですが、
6月のほうがCTRが上昇してCPCが低下していることがわかりますね。

B.コンバージョン数の最大化

【適用したキャンペーンの特徴】
・使われる費用が多く(検索ボリュームが大きい)CVが獲れてはいるものの、比較的少ないほうである
・全体予算の都合で停止してしまうと予算を使いきれないリスクがある
・費用をかけても1件でも多くのCVを獲りに行きたい


【変更のタイミング】
5月は「個別のクリック単価」→6/1から「コンバージョン数の最大化」

【結果、考察】


CVを大きく獲りたいという目的を十分に達成している結果が得られました。
費用が増えているにも関わらずCPAがほぼ同じ、というのも良いですね。

しかし「獲得CVが多いのは良いけどCPAをもっと抑えたいなら『目標コンバージョン単価』のほうが良いのでは?」という意見もあるかと思います。

これは全体のバランスを考慮しながら見極めが必要です。
なぜならもし獲得CVが減少したときに
「コンバージョン数の最大化」→費用ペースは減らない
「目標コンバージョン単価」→費用ペースは目標CPAとの比較で減る
という現象が起きるからです。

CV数を増やすことのほうが優先的であれば、「コンバージョン数の最大化」を使ったほうが良いでしょう。

C.目標コンバージョン単価

【適用したキャンペーンの特徴】
・CVが安定して多く獲得されていてCPAが低い(自社名、ブランド系の掛け合わせキーワードのキャンペーン等)
・CPAが上昇して費用ペースが落ちても問題ないキャンペーン


【変更のタイミング】
5/13~6/6は「個別のクリック単価」→6/6~6/30は「目標コンバージョン単価」

【結果、考察】

目標コンバージョン単価は12,000円で変更後にそのとおり推移していますが、
これはかなりうまく行っている例ですね。
平均クリック単価(CPC)も導入前より低く推移しています。

ただ、毎月の変化に合わせて目標値を変更しないと
どこかの指標がいびつになる可能性もあり
基本的にこの入札戦略は個人的には難易度が高いと思います。

例えば、別の事例では下記のような知見が得られています。

①実際のCPAが目標値をかなり下回っている→CPCを上げても良いと判断して、その後かなり上がりました(広告主様に指摘されてしまいました汗)

②実際のCPAが目標コンバージョン単価を大幅に上回っている→上述しましたが、費用がほとんど使われなくなりました(気づくのが遅れると悲惨ですよね!)

まとめ:Google広告の自動入札で得られた知見

ここまで見てきた3つの自動入札の結果から得られた知見をまとめると、下記のとおりになります。

適用したキャンペーンの特徴 項目名
A.クリック数の最大化 ・CVが少ないものの一定の費用は投資したい
・目的はCV獲得というよりはクリック流入である
〇変更後にCTRが上昇してCPCが低下した
B.コンバージョン数の最大化 ・費用が多く(検索ボリュームが大きい)CVは比較的少なく、1件でも大きく獲りにいきたい
・停止してしまうと予算を使いきれないリスクがある
〇変更後に平均CPCは上昇したものの、CVが増えてCPAもほぼ同じで上昇していない
C.目標コンバージョン単価 ・CVが安定して多く獲得されていてCPAが低い
・最悪費用が減少しても問題ないキャンペーン
〇目標コンバージョン単価どおりに推移して、CPCも低下したが、細目な監視が必要

今回は割ときれいに成功している事例を集めましたが、実際に使ってみると多種多様な結果が出てくることでしょう。
そこから知見を得て次の施策に活かしていく、ということは重要ですので、PDCAを回しながらうまく使いこなしていけるようになると良いですね。