これは機械学習を始めとしたテクノロジーの進化によるもので、
・キーワードの部分一致への拡張割合が増えてきたこと
・レスポンシブ検索広告により、アセットの最適化が主流となってきたこと
などGoogleが推奨する手法は自動入札に適したものに変わりつつあります。
広告運用担当者はキーワードと広告の中身もさることながら、
各キャンペーンの設定にも注意を払わなければならないでしょう。
特にCPAの確認において、目標CV単価の設定値と実際の結果を常に確認しながら続けるのは大変で,このような声も聞きます。
「設定したのがキャンペーン単位と広告グループ単位のどちらか忘れた」
「今の目標CPAの設定値が妥当か変えたほうが良いか把握できてない」
そこで、今回はGoogle広告の自動入札で「目標CV単価」と実際のCPAを、データポータルの表とグラフで比較できるようにしてみました。
自動入札の設定状況を確認
まず、Google広告の運用画面で現状の設定を確認します。運用画面の「キャンペーン設定」の欄を見れば、「入札戦略タイプ」と「目標コンバージョン単価」が見れます。
「目標コンバージョン単価」は「コンバージョン最大化」を選んで目標値を設定する場合としない場合(入札戦略タイプが「目標コンバージョン単価」、「-」で記載される)に分かれます。

Google広告スクリプトでスプレッドシートへ自動出力
Google広告で運用した結果をスプレッドシートへ出力します。Google広告スクリプトの設定、出力の詳しい方法はGoogle広告からスプレッドシートへ出力する方法で記載しています。
出力後は下記のように、キャンペーン、広告グループで設定した「目標コンバージョン単価」と実際の結果が両方出力されます。
※「TargetCpa(目標コンバージョン単価)」は最新の数値のみで、変更した場合は過去の日付の欄も最新数値が転記されるので注意が必要です。

データポータルで目標CPAと実績CPAを確認
今度はデータポータル上で見てみます。先程のスプレッドシートは広告グループの一覧でしたが、ここでは「キャンペーン(CampaignName)」で並べているので、より見やすくなりました。
フィルタをかければ、「TargetCpa(目標コンバージョン単価)」を設定したキャンペーンだけを表示させることも可能です。

フィルタをかければ、「TargetCpa(目標コンバージョン単価)」を設定したキャンペーンだけを表示させることも可能です。
他に棒グラフで「TargetCpa(目標コンバージョン単価)」と実際の「CPA」を並べることもできます。
だいぶ見やすくなりましたね。

直近の数か月で目標値に対してどのように推移しているか分かります。

自動入札の目標CV単価vs実績CPAを可視化してみて
ここ数年でGoogle広告の主流となりつつある「自動入札」ですが、このようにスクリプトを使った自動出力とデータポータルでの可視化を行えば、より管理しやすくなります。これからも年々機能が進化していくので、このプロセスを改善しながらより良いデータの可視化と分析、改善アクションに繋げていけると良いですね。