Googleレスポンシブ広告のアセット別の結果をTableauで可視化してみた

Google広告の検索広告には①拡張テキスト広告②レスポンシブ検索広告の2種類があります。
後から出てきた②レスポンシブ検索広告は、①拡張テキスト広告の文言をそのまま設定しているアカウントもあれば、別々に考えた文言をアセットとして設定している運用者の方もいるかと思います。

しかし、レスポンシブ検索広告のほうは当初から見れる範囲が限定されており、結果を細かいところまで見ていない(見られない)と思っている運用者の方も多いのではないでしょうか。
少しずつ機能が進化していますが、2021年5月現在では下記のアセット組み合わせ別の結果が見れます。
ここで確認できる結果は表示回数のみですが、ある程度良し悪しの参考になるのではないかと思います。

その他にも、アセット別に「最良」「良好」「低」のそれぞれの評価(学習中の場合は「調整中」)や全体に占める割合が見れます。

今後も少しずつ進化していくと思いますが、今回はこの検索レスポンシブ広告の結果をスプレッドシートとTableauで可視化してみました。

Google広告→スプレッドシートへ広告rawデータの自動出力

まず、Google広告の「スクリプト」機能を使って、自動的にスプレッドシートへ出力します。
詳細の方法は 、Google広告でスクリプトを設定する方法の記事で確認できます。

指標選定の部分のスクリプトの一例は、下記のとおりです。
拡張テキスト広告、レスポンシブディスプレイ広告の結果も一緒に出力しています。
アカウントに応じて適宜修正して、お使い頂けます。

"SELECT Month, CampaignName, AdGroupName, AdType, HeadlinePart1, HeadlinePart2, Description, Path1, Path2, ImageCreativeName, ImageCreativeImageHeight, ImageCreativeImageWidth, CreativeFinalUrls, DisplayUrl,ImageAdUrl, Id, MultiAssetResponsiveDisplayAdDescriptions, MultiAssetResponsiveDisplayAdHeadlines,  MultiAssetResponsiveDisplayAdLogoImages,MultiAssetResponsiveDisplayAdLongHeadline, MultiAssetResponsiveDisplayAdMarketingImages, MultiAssetResponsiveDisplayAdSquareMarketingImages, ResponsiveSearchAdDescriptions,
ResponsiveSearchAdHeadlines, ResponsiveSearchAdPath1, ResponsiveSearchAdPath2, Impressions, Clicks, Cost, Conversions, AllConversions"
+ " FROM AD_PERFORMANCE_REPORT "

スクリプトコードの詳細はコード一覧の記事をご覧ください。
これらを用いることで、スプレッドシートにレスポンシブ広告の結果のrawデータが出力されます。
下記のとおり、アセットが複数ある場合は長くなります。

Tableauでアセット別評価の可視化

アセット出力結果の内容確認

出力された項目の中で「ResponsiveSearchAdHeadlines」の中身は、下記の構成になっています。
[{"assetText":"テキスト1","assetId":603256439,"pinnedField":"HEADLINE_1","assetPerformanceLabel":"GOOD","assetApprovalStatus":"APPROVED"},{"assetText":"テキスト2","assetId":1439441290,"pinnedField":"HEADLINE_1","assetPerformanceLabel":"GOOD","assetApprovalStatus":"APPROVED"},
~~~(中略)~~~
{"assetText":"テキスト5","assetId":8897380097,"pinnedField":"HEADLINE_2","assetPerformanceLabel":"PENDING","assetApprovalStatus":"APPROVED"}]

ここで、「assetText」のテキスト部分、「assetPerformanceLabel」の評価部分を並べて、そのフィールド式を作成しました。
Tableauを使う場合は、前処理としてTableau Prepによってこの分割作業を行うことも可能ですが、今回はスプレッドシートとTableau Desktopのフィールド式だけ使うことにします。

フィールド式の作成

構成を見ると、一塊が「{ }」で区切られていて、その内部で「assetText」「asset ID」等が「,」で区切られ、さらにその内部で「:」によって項目タイトルと中身が分かれています。

これをフィールド式によって、分解していきます。
フィールド式は、一塊ごとに「テキスト1」「テキスト評価1」「テキスト2」「テキスト評価2」・・・のように別々に作成しました。
一例として「テキスト1」のコードは下記のようになります。
SPLIT(SPLIT(MID(SPLIT([Responsive Search Ad Headlines],"}",1),
FINDNTH([Responsive Search Ad Headlines],"Text",1),32),",",1),":",2)
解読が難しいかもしれないですが、
『テキストの上限が半角30文字以内で、両端の「”」を加えて32字まで「,」の間の文字を抽出する』という処理を行っています

「アセット評価」の結果のフィールド式についても同様です。
SPLIT(SPLIT(MID(SPLIT([Responsive Search Ad Headlines],"}",1),
FINDNTH([Responsive Search Ad Headlines],"Label",1),20),",",1),":",2)
「20」の部分は評価の結果部分についてどこまで文字数を抽出するかであり、
「LEARNING」が一番長く基準にしており「GOOD」「POOR」であれば余裕があって納まるという想定です。
このようにしてフィールド式を作成して、結果を可視化してみました。

運用画面では表示回数しか見れませんでしたが、ここでは広告ごとの表示回数、CTR、CVまで確認することができています。
割合として、「PENDING」が多くなってしまうかもしれないですが、評価がついているものだけ見ながら分析をしていくのが良いでしょう。
「POOR」については内容を見ながら別の文言に変更する方針で、定期的に結果をチェックするのも良いですね。

レスポンシブ検索広告の今後について

 このようにレスポンシブ検索広告の運用画面で見えない箇所の結果をTableauで可視化してみましたが、まだまだ発展途上でしょう。
今後もGoogle側が検索エンジンやユーザー行動の変化に合わせて、機能を進化させて調整してくると思います。

一方、分析ツールについても今回はTableau Desktopだけで結果の可視化を行いましたが、Tableau Prepや他のツールを使うことで幅を広げたりより精緻に可視化することができます。
その他にも、その他のBIツールや無料のGoogleデータポータルを使って上記のデータ整形を行う方法もあります。
このように選択肢はどんどん増えていき、今回お伝えした方法よりもさらに扱いやすくなっていくことでしょう。

レスポンシブ検索広告が使いやすく評価しやすいものになっていくのを期待しつつ、徐々に理解を深めていきましょう。

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