Googleレスポンシブ広告のアセット別の結果を可視化してみた

Google広告の検索広告は①拡張テキスト広告②レスポンシブ検索広告の2種類でしたが、2022年7月以降は新規作成が②レスポンシブ広告だけに変更されました。

この変更によって、広告運用担当者の方は設定の変更と仕様の理解、広告別の結果をまとめるのに苦労されていることでしょう。
本記事でもアップデートにあわせて、その都度本文を修正してきました。

【レスポンシブ検索広告のデータ出力について(2022年9月)】
・運用画面のアセット個別結果→クリック数やコンバージョンなどの指標は取得不可、3段階評価(最良、良、低)は運用画面でのみ確認可
・Google広告スクリプト→アップデートによりまもなく出力不可、Googleデータポータル→出力不可、③スプレッドシートのアドオン機能→広告別に出力可(見出し1-15、説明文1-4)

※※本記事では、データ出力のより良い方法を模索してながら、発見できた内容について都度更新しています。

スプレッドシートのアドオン機能によるデータ出力と、データポータルでの可視化、Google広告スクリプトのそれぞれについてご紹介します。

Google広告の検索レスポンシブ広告

まずGoogle広告で、レスポンシブ検索広告を確認できる場所についてです。
サイドバーであれば、「広告」>「レスポンシブ検索広告」とクリックすると一覧で表示されます。

「パフォーマンス」が「最良」「良」「低」「学習中」のどれかで評価されます。
※1個ずつのアセット別の数値は分かりません

隣の「組み合わせ」のタブでは、下記のようなアセット組み合わせ別の表示回数が見れて、表示回数の多い少ないが分かるだけのものです。

また、検索キャンペーンの配下であれば、下記のようにアセット別のそれぞれの全体に占める評価割合が確認できます。
ここから「低」は細部を確認しながら別のアセットとの交換を検討するのが良いでしょう。

Google広告アドオンでスプレッドシートへ出力

Google広告の「アドオン」機能を使って、自動的にスプレッドシートへ出力します。
詳細の方法は 、Google広告向けアドオン機能でレポート作成の記事で確認できます。

下記がスプレッドシートに出力された内容です。
実際はこの他の「ディスプレイレスポンシブ広告」なども出力されているので、この後にフィルタをかけて編集するのが良いでしょう。

データポータルに出力データを接続

上記でデータを出力したスプレッドシートをデータポータルに接続します。
1行目からではなく、13行目から下のデータを指定する必要があります。
データソースを連携すれば、レスポンシブ検索広告の結果の一覧が確認できます。
フィルタをつけることで、キャンペーン、広告グループ、期間などを絞り込んで見ることができます。
アセット個別(広告見出し1、広告見出し2..)の表示回数、クリック数などの結果は仕様上の問題で見れないので、運用画面で「最良」「良」などの違いで判断するしか今のところないようです。

推測にはなりますが、「広告文だけでなく、検索クエリ、キーワード、流入先ページも加えて総合的に判断しているから、アセット単体で判断しても意味がないですよ。余程、的外れのアセットだけは「低」の評価を付けますけど」というメッセージかもしれません。

どちらにしても細かく見ることができないので、レスポンシブ検索広告の表、グラフ化はこの粒度に留めておいたほうが良さそうです。

Google広告スクリプトでスプレッドシートへ自動出力

※※この方法は、新たなバージョン移行に伴い停止されるタイミングで使えなくなります。そのタイミングで記事も削除します※※
Google広告の「スクリプト」機能を使って、自動的にスプレッドシートへ出力します。
詳細の方法は 、Google広告でスクリプトを設定する方法の記事で確認できます。

指標選定の部分のスクリプトの一例は、下記のとおりです。
拡張テキスト広告、レスポンシブディスプレイ広告の結果も一緒に出力しています。
アカウントに応じて適宜修正して活用できます。

"SELECT Month, CampaignName, AdGroupName, AdType, HeadlinePart1, HeadlinePart2, Description, Path1, Path2, ImageCreativeName, ImageCreativeImageHeight, ImageCreativeImageWidth, CreativeFinalUrls, DisplayUrl,ImageAdUrl, Id, MultiAssetResponsiveDisplayAdDescriptions, MultiAssetResponsiveDisplayAdHeadlines,  MultiAssetResponsiveDisplayAdLogoImages,MultiAssetResponsiveDisplayAdLongHeadline, MultiAssetResponsiveDisplayAdMarketingImages, MultiAssetResponsiveDisplayAdSquareMarketingImages, ResponsiveSearchAdDescriptions,
ResponsiveSearchAdHeadlines, ResponsiveSearchAdPath1, ResponsiveSearchAdPath2, Impressions, Clicks, Cost, Conversions, AllConversions"
+ " FROM AD_PERFORMANCE_REPORT "

スクリプトコードの詳細はコード一覧の記事をご覧ください。
これらを用いることで、スプレッドシートにレスポンシブ広告の結果のrawデータが出力されます。
下記のとおり、アセットが複数ある場合は長くなります。

Tableauでアセット別評価の可視化

アセット出力結果の内容確認

出力された項目の中で「ResponsiveSearchAdHeadlines」の中身は、下記の構成になっています。
[{"assetText":"テキスト1","assetId":603256439,"pinnedField":"HEADLINE_1","assetPerformanceLabel":"GOOD","assetApprovalStatus":"APPROVED"},{"assetText":"テキスト2","assetId":1439441290,"pinnedField":"HEADLINE_1","assetPerformanceLabel":"GOOD","assetApprovalStatus":"APPROVED"},
~~~(中略)~~~
{"assetText":"テキスト5","assetId":8897380097,"pinnedField":"HEADLINE_2","assetPerformanceLabel":"PENDING","assetApprovalStatus":"APPROVED"}]

ここで、「assetText」のテキスト部分、「assetPerformanceLabel」の評価部分を並べて、そのフィールド式を作成してみましょう。
Tableauを使う場合は、前処理としてTableau Prepによってこの分割作業を行うことも可能ですが、今回はスプレッドシートとTableau Desktopのフィールド式だけ使うことにします。

フィールド式の作成

構成を見ると、一塊が「{ }」で区切られていて、その内部で「assetText」「asset ID」等が「,」で区切られ、さらにその内部で「:」によって項目タイトルと中身が分かれています。

これをフィールド式によって、分解していきます。
フィールド式は、一塊ごとに「テキスト1」「テキスト評価1」「テキスト2」「テキスト評価2」・・・のように別々に作成しました。
一例として「テキスト1」のコードは下記のようになります。
SPLIT(SPLIT(MID(SPLIT([Responsive Search Ad Headlines],"}",1),
FINDNTH([Responsive Search Ad Headlines],"Text",1),32),",",1),":",2)
解読が難しいかもしれないですが、
『テキストの上限が半角30文字以内で、両端の「”」を加えて32字まで「,」の間の文字を抽出する』という処理を行っています

「アセット評価」の結果のフィールド式についても同様です。
SPLIT(SPLIT(MID(SPLIT([Responsive Search Ad Headlines],"}",1),
FINDNTH([Responsive Search Ad Headlines],"Label",1),20),",",1),":",2)
「20」の部分は評価の結果部分についてどこまで文字数を抽出するかであり、
「LEARNING」が一番長く基準にしており「GOOD」「POOR」であれば余裕があって納まるという想定です。
このようにしてフィールド式を作成して、結果を可視化してみました。

運用画面では表示回数しか見れませんでしたが、ここでは広告ごとの表示回数、CTR、CVまで確認することができています。
割合として、「PENDING」が多くなってしまうかもしれないですが、評価がついているものだけ見ながら分析をしていくのが良いでしょう。
「POOR」については内容を見ながら別の文言に変更する方針で、定期的に結果をチェックするのも良いですね。

レスポンシブ検索広告の今後について

 このようにレスポンシブ検索広告の運用画面で見えない箇所の結果をTableauで可視化してみましたが、まだまだ発展途上でしょう。
今後もGoogle側が検索エンジンやユーザー行動の変化に合わせて、機能を進化させて調整してくると思います。

一方、分析ツールについても今回はTableau Desktopだけで結果の可視化を行いましたが、Tableau Prepや他のツールを使うことで幅を広げたりより精緻に可視化することができます。
その他にも、その他のBIツールや無料のGoogleデータポータルを使って上記のデータ整形を行う方法もあります。
このように選択肢はどんどん増えていき、今回お伝えした方法よりもさらに扱いやすくなっていくことでしょう。

レスポンシブ検索広告が使いやすく評価しやすいものになっていくのを期待しつつ、徐々に理解を深めていきましょう。

【本記事の更新内容】
2019年3月 Google広告スクリプトで拡張テキスト広告を出力する方法→Tableauで可視化
2021年4月 Google広告スクリプトでレスポンシブ検索広告も出力→Tableauで可視化
2022年6月 Google広告アドオンで全広告タイプを出力→Googleデータポータルで可視化

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